腸内細菌叢の多様性

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腸内細菌叢というのはそもそも指紋のように個々で違った形を成している。

加工食品、低繊維の食事、運動不足、睡眠不足、薬(抗生物質など)のライフスタイルが続けば、さらに腸内細菌は減少していくだろう。

ちなみに、大豆イソフラボンをエクオールに変換するエクオール産生菌も腸内細菌叢の多様性が低いと機能しない。ありとあらゆる所で多様性が関わってくる。せっせと大豆製品をとっても願った効果がない場合もあるのだ。

一つの種類の細菌で何かをするというより色々な細菌が集まって協力し病気を防いだり、有益な効果を生むことが多い。

逆もそうである。一つの種類の細菌が原因となる病気は少ない。クロストリジウムディフィシルは一つの細菌といってもいいだろう。
ほとんどが特定の条件下で体に害をなす細菌が協力した結果に病気を発症する。

なので、プロバイオティクスや薬一つでどうにかできる話ではないのだ。

全体のバランスを戻すのは簡単ではない
予防するのは簡単でも発症後に病気を治すのは凄く難しい。
予防にまさる医学はない。



腸内細菌の多様性を低くしない方法を下に記す

・腸内細菌叢の多様性が低くなる原因
加工食品、低繊維食
抗生物質、その他の薬
帝王切開、陣痛前の帝王切開、粉ミルク
運動不足、睡眠不足
ストレス

・腸内細菌叢の多様性高くすること
自然分娩、経腟分娩、母乳
高繊維食
運動、睡眠

人間と共生関係にある微生物たち

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微生物と言えばみなさんはどうイメージしますか?

近年、増加傾向にある様々な病気(慢性疾患)は何故こんなにも広がりをみせているのか?今までは臓器そのものを中心に研究されてきましたが、実際は肉眼では見えないところ、人間の体に住み着き共生関係を築いてきた微生物叢に異変が起きている事が分かっています。

マイクロバイオームと健康の関りについて書いていきたいと思います。

私もIBS(過敏性腸症候群)です。